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みゆきりか(作)/なかやみわ(絵)『ばすくん』のこと

息子が図書館から借りてきた絵本の『ばすくん』。
読みながら感じたのは、これが「老い」をテーマにしているということ。

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幼い子どもにはまだ早い? それとも「化」という進行形ではなく「達成」されたというニュアンスが込められた超高齢社会に現在なっているからこそ、早くから触れておく必要あり?
倫理の面から考えたくなるけれども、ひとまずテクストとして何が達成されているのか。慎重に吟味したいところ。そして、きっとその価値はある。
まぁ直感なんですけれどもね。

そういえば、なかやみわには『くろくんとなぞのおばけ』や『きりかぶ』もある。
これらにも同様のテーマやエピソードを見出すことができる。
絵本作家として、なかやみわは「老い」をどのように見せようと試みているのか。
きっとこの問いは、今ここの問題と密接に関連した議論になっていくはず。

どなたか取りあげて論じていないのか気になります。
(CiNii、J-STAGE国会図書館OPACにそれらしいものは引っかからず。)